「そうですね。もしかしたら皆でこうして飲めるのも今日で最後かも……」
「本当は忘年会までいられるとよかったんだけどなぁ」
「本当ですよ。12月いっぱいまでこっちにいられると思ったら、12月中旬にはもうあっちですからね」
ジョンがもうすぐいなくなる。
それにわたしも行くか残るか決めないといけない。
あれからジョンに追加電話が入って、わたしがどうするのか今月中に答えが欲しいと言われたらしい。
「店長、それどういうことですか?ジョンがあっちって……」
2人の話を聞いていた村田ちゃんが、不安そうな声を出した。



