満面の笑みを浮かべた村田ちゃん。
笑うと出来るえくぼがとても魅力的だ。
「そんなことないよ、村田ちゃん。ジョンはともかく、わたしは何の力にもならなかったもの」
「そんなことないよ。麻菜ちゃんはとってもよくやってくれたと思うわよ」
優しく微笑む幸さん。
幸さんはいつもそうだった。
わたしのことをいつもよくやってる、頑張ってるって誉めてくれた。
「さあ、ジョン。ジャンジャン飲めよ。今日で一緒に飲めるの最後かもしれないんだから」
もう顔が赤くなってきている店長が「ビール追加!」と気持ちよく頼んだ。
それにいつもよりもハイペースでジョンにお酒を勧めている。



