「まあ、他に好きな子が出来たって言われた時は、ヤツに飛び蹴りを食らわせてやったけど」
「……さ、さすが春菜」
「それに振られる理由がいつも同じ。お前は俺がいなくても強いから平気だろなのよ!」
怒りが込み上げてきたのか、叫び声にも近い声を張り上げた。
「強いから平気って。その人、春菜のこと何も見てないんだね」
春菜は傍から見たら頼りになって逞しい女性に見えるけれど。
本当は誰よりも寂しがりや。
春菜を見ていれば、それが強がりだって分かるのに。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…