危ない、危ない……
体勢を整えて、ホッと安堵の溜息が漏れた。
わたしに声をかけてきたのは、キラキラのオーラを纏った幸さんだった。
「大丈夫?ごめんなさいね、突然話しかけたからびっくりしたでしょう?」
「あっ、いえ。大丈夫です……」
「そう……それにしてもあれは本当だったみたいねぇ」
わたしを見定めているようにジッと見つめられ、微かに聞こえてきたこの言葉。
あれ……?あれって一体どういうこと……?
「あっ、気にしないで。こっちの話だから」
「はい……?」
少し腑に落ちないまま、わたしの向かいに座る幸さんをちらりと覗いた。
さっきのは一体なんだったんだろう……?
まさかね……一瞬ある考えが浮かんだけれど、出来過ぎていると思ってすぐに頭から消去した。
「久しぶりの故郷はどう?」
「そうですねぇ。あまりに変わってて……ってあれ?わたし、昔ここに住んでたって言いましたっけ?」
「え?あ……あれ?さっき私にそう話してくれなかった?」



