騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~




秀ちゃんは、卓球上の前に置いてあるソファーに座って待っていて……

なぜか怒っているようだった。




「秀ちゃん、お待たせ」

「………」

「秀ちゃん?」



「………遅い」



どうやら、秀ちゃんをかなり待たせてしまったらしい。

少し、いや、かなりご立腹のようだ。




「そんなに待った?」

「1時間以上」


「えぇっ!?そんなに!?秀ちゃん出るの早くない!?」

「麻菜が遅すぎんだよ」



もう湯冷めしたと言いながら、ゆっくりと彼が立ち上がると、

秀ちゃんの隣に座っていた男性も、同じタイミングで立ち上がった。