それから7時を少し過ぎたくらいに、部屋に戻ると。
もうすでに、豪華な料理が綺麗に並べられていた。
「秀ちゃん!秀ちゃん!美味しそうだね!」
「ぷっ……麻菜、そんなに慌てなくても料理は逃げないって」
あまりの豪華さと美味しさに、夢中になるわたしたち。
いや、わたし。
そして、少しのんびりした後、9時を回った頃に二人で温泉に。
「じゃあ、後で」
「うん、後でね」
それぞれ、男湯と女湯に分かれて入ると、すでに入り終えた数人の人たちとすれ違った。
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「あー、気持ちよかった」
温泉を出ると、おそらく外で待っているであろう秀ちゃんの元へと急いだ。



