騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~




店長、うるさい。

店長で遊ぶ秀ちゃんも秀ちゃんだけど、店長も店長だ。




「分かった分かった!加藤と休み被せてやるから」

「よっしゃ!やったな、麻菜。これで行けるぞ」



あっ、そうか……

秀ちゃんがわたしの休みに合わせてくれたのって……


秀ちゃんの笑顔を見て、こっちまで笑顔になってしまう。


彼の笑顔は皆を笑顔にする力があるんだ。




「へぇ、秀平ってこういう風に笑うんだ。それに麻菜ちゃんの笑顔も始めて見た!すっごく可愛い!」


わたしの斜め前に座る幸さんが、テーブル越しに抱きついてこようとする。


今日の幸さんは、ほんと、パワフルだなぁ。




「私の彼が言ってたけど、あれは本当だったみたいね」

「……あいつが何だって?」


幸さんの言葉に真っ先に反応したのは秀ちゃん。


幸さんの彼氏はわたしの知っている人らしいんだけど、まだ誰かは判明していないんだよね。