すると、その時。
「あのっ!ジョン……!」
小柄で少しぽっちゃり系の女の子がジョンを追いかけていった。
確かあの子は、村田ちゃん……?
同じ職場で働く一番若い20歳で、のんびり屋でおっとりしている女の子だ。
皆から村田ちゃんと呼ばれ、可愛がられている彼女。
そんな彼女が、ジョンを……?
「ジョン……っ!待って……!」
「……え?村田ちゃん?」
村田ちゃんに気付いたジョンが、驚きながら振り返った。
「村田ちゃん、どうした?」
「えっと……あの、一緒に行ってもいいですか?」
「え?一緒に?あぁ、もちろん、いいよ」
そして、二人で並んで会社に向かって歩いて行った。
何だろう……
何だか少し……



