17歳からここ、アメリカに住み始めて早7年。
わたし、加藤麻菜(かとうまな)は24歳になったばかりだ。
父はアメリカ人で、高校生の時ここ、アメリカに渡った。
7年もいるのに、英語が苦手で話すことすら出来ない。
そんなわたしの支えとなってくれたのが今の上司で、わたしを指名した人……。
大学を卒業し、この上司の紹介でこの企業に就職を決めた。
わたしが勤めるのはアパレル業界でも有名な「STAR☆」という会社。
レディースが主だが、最近はメンズやキッズにも焦点を当て全米で注目を浴びている企業の一つ。
昔から洋服が大好きだったわたしは、この企業への就職が決まった時、跳びあがる程嬉しかった。
ずっとこの会社で働いていこう。
このアメリカ本社で……
わたしには他に行くあてもないし、一生アメリカで生きていこうと思っていた。
そう思っていたわたしの願いが一瞬にして打ち砕かれてしまった。



