ずっと笑いをこらえている様子の春菜だったけれど、
こらえきれなくなったのか、わたしたちを見ながらクスクス笑い出した。
「春菜ちゃん、何を笑ってるんだ……?」
「……さぁ?壊れちゃったんじゃない?」
コソコソするわたしたちの会話をばっちり聞いていたらしい春菜。
「ちょっと!私、壊れてなんてないわよ!失礼ね!」
ジロッと睨む春菜と、そんな彼女を見てクスクス笑うわたしたち。
何だか昔に戻ったみたいだった。
よく3人で、こうはしゃいでいたっけ。
クールビューティーと呼ばれる春菜が、わたしたちの前では色んな表情を見せてくれる。
くるくる表情が変わる春菜を見て、わたしと秀ちゃんはよく笑っていた。
「もう!2人のせいで話が反れちゃったじゃない!」
「ふふっ、あっ、そっか。春菜、何かわたしたちに話してたっけ?」
「話してたっけじゃないわよ。まったく……」
「ごめんごめん。それで、何の話だったっけ」



