秀ちゃんとまた付き合うことになってすぐに。

わたしの生活は大きく変わろうとしていた。




まず、


「はよ……麻菜」



秀ちゃんがこうして毎朝、部屋の前で待っていてくれること。




「おはよう、秀ちゃん。今日も眠そうだね」


昔から朝が弱い秀ちゃんは、いつもいつも眠そうな顔でわたしを待っている。



ほら今も。


「ふわぁ……ねむっ」


大きなあくびを一つと、まだ完全に開ききっていない瞳。




「ふふっ、かわいいかも」


こんな彼の姿を見るたびにそう思う。




「……なにか言った?」

「ふふっ、ううん、何でもない」

「ふーん……じゃあ、行くか……」


まだ眠そうな秀ちゃんの隣で、一緒にこれから出勤。