「私たちもこれから飲みに行こうかって話になってたの。どうせなら一緒に飲まない?」
「えっと……わたしは構わないんですが……」
流川さんもいるし……
そう思って、彼の方を見上げると、苦笑いを浮かべた彼と目が合った。
「僕もいいですよ。大勢の方が楽しいですし」
流川さんの大人の対応で、結局この4人という不思議な組み合わせで飲みに行くことになった。
その後の幸さんはというと。
テンションが上がったのか、流川さんにちょっかいを色々と出していた。
流川さん、イケメンだから分からなくもないけど……
幸さんって彼氏いるんじゃなかったっけ?
「………」
「………」
隣を歩くわたしと仲森さんはというと、一言も口を開くことはなかった。



