「それなら僕が代わりに運びましょう」

「え?あ、いや……それは悪いです」

「いいんですよ。僕クローバーの店員なので、同じ階まで行きますし」


それから何度断っても聞き入れてもらえず……




「じゃあ、半分お願いします」

「いえ、全部持っていきますよ。女性に2箱も持たせるわけにはいきませんから」


優しい笑みを見せた彼は、さっと4箱全て持ってしまった。




「……すみません」


一瞬ドキッとしてしまった。



本当によく似ている。

似すぎている。



特に笑った顔が……

昔のあの人に……