「大丈夫ですか?」


体が何かに支えられた感じがした後、渋い男性の声が聞こえた。


その男性は、片腕でわたしの体を、もう片方の腕で段ボールを支えてくれていた。


す、すごい……




「あっ、あの!あ、ありがとうございました!助かりました!」

「いえ、怪我はありませんか?」

「あ、はい。大丈夫……です」


この時、しっかりと相手の顔を見た。


スラッと背が高くて、切れ長の目がさらに細くなっていた。



うわ……優しい笑顔……


しかもこの人……

似てる、あの人に。




「それならよかった……あれ?STAR☆の方ですか?」

「え?あ、はい」