梅雨の時期に入り、ここ数日雨が続いていた。


でも、今日は珍しく太陽が顔を出している。


しかも今日は日曜日で仕事もなく、一日中オフの日だった。





「よし!準備オッケー」


久しぶりに買い物しようと街まで出ることにした。


休みと言っても仕事場近くに行くから、普段とあまり変わらないのだけれど。


出かける支度を終え、外に出ると。





―――ガチャ


ちょうど隣に住むジョンも部屋から出てきたところだった。





「あれ?麻菜?今から出かけるの?」

「そう。ジョンはこれから仕事?」

「うん。今日は遅番なんだ」



いつものようにニヘラっと笑ったジョンは、扉を閉め鍵をかけた。


わたしもそれに続き、扉を閉め鞄から鍵を取り出し鍵穴に突っ込んだ。