STAR-MIXの服が届けられた翌日から、当店にそれらが並べられた。
この店が続けられるかどうかは、このブティックの売り上げによる。
これが売れなければ、今年一杯でこの店は潰れてしまう。
でも、成功すれば……
売り上げがよければ、この店は来年以降も続けることが出来るのだ。
今日からの売り上げにかかってる。
ここからが本気の勝負の始まりだった。
「いよいよ今日からね」
「そうですね。売れるといいんですけど……」
開店時間10分前。
店内でお客様が来てくれるかどうかドキドキしていると、幸さんがいつの間にか隣にいた。
幸さんはいつもよりもやる気十分で、化粧も普段より濃い目だ。
「あれだけ宣伝してるんだもの。絶対来てくれるわよ」
幸さんににっこり微笑まれると、本当に自信がついてくるから不思議。



