仲森さんに下着姿を見られるという、何たる失態だ。
確かに鍵閉めたはずなのに、どうして……
恥ずかしさでいっぱいになる。
「麻菜ちゃん、そう言えばすっかり忘れてたわぁ。ここの鍵前から壊れてるのよね」
申し訳なさそうに幸さんがコソコソっと入ってきた。
「それ、早く言ってくださいよ。幸さん」
「ちょっとうっかりしちゃって」
えへへと綺麗に笑う幸さんに、これ以上何も言い返せなくなる。
そして、彼女は手に持ったものをわたしに差し出しながら言った。
「あっ、そうそう。靴はこれを履いてね」
幸さんはこの格好に似合いそうな靴をチョイスしている。
さすがだと思いながら、それを受け取り履いた。



