多分、ロイドが何かをくれるなら、本当にそうだろうと思う。
 なにしろ初プレゼントなのだから。

 てっきりまた、参考にならないと言われるかと思ったが、意外にもランシュは、結衣の大雑把な答えに「ふーん」と言って頷いただけだった。

 少しして、ランシュが首を傾げながら、イタズラっぽい表情で問いかけた。


「ユイは、オレの事好き?」
「好きよ」


 色々手伝ってくれたり、落ち込んでいるのを心配してくれたり、恋愛相談まで受けるほど慕われて、嫌いになれるわけがない。

 相談されたというより、自分が無理矢理聞き出した事などすっかり棚に上げて、結衣は機嫌良く即答した。

 ランシュは無邪気なかわいい笑顔で、嬉しそうに言う。


「じゃあ、オレのプレゼントは何でも嬉しいんだね」
「そうね」


 結衣もつられて、笑顔で頷いた。