「どうした?」
問いかけると、意を決したように口を開いた。
「ねぇ、ロイド。局の事を部外者に話したらいけない事は分かってるわ。でも、ひとりで悩んでて辛いなら、私に話して。決して他の誰にも、聞いた事を話さないから」
やはりユイは、ロイドを気遣って思い詰めていたらしい。
ユイの気遣いは、素直に嬉しい。
いっそ全てを話してしまえたら、お互い、どれだけ救われるだろう。
けれど、甘えてしまうわけにはいかないのだ。
ロイドは静かに微笑んで、ユイの頬に手を添えた。
「おまえは、誰も見ていなくて、誰にもばれない確証があったら、他人のものを盗んだりするのか?」
「しないわよ、そんな事!」



