ロイドはすかさず額を叩く。


「ゆうべのおまえの方が、よっぽどエロかった」


 途端にユイは、真っ赤になってうろたえた。


「だって、それはあなたが……」


 そして少しの間絶句した後、ロイドを軽く睨んでつぶやいた。


「……バカ」


 ユイはふくれっ面のまま、ロイドを指差す。


「服を着るから、向こうを向いてて」
「今さら照れる事ないだろう。どうせオレも全裸だ」


 そう言って布団をめくってみせると、ユイは慌てて布団を元に戻した。