バイナリー・ハート

「そうだ、そのランシュだ」


 ロイドがそう言うと、ユイはランシュを見つめて柔らかく微笑んだ。


「じゃあ、元気になったのね」
「えぇ、すっかり」


 ランシュも答えて、ニッコリ笑う。


「そういうわけだから、オレが留守の間、何か機械の調子が悪くなったら、こいつに直してもらえ」

「本当? 私、機械苦手だから助かるわ。よろしくね、ランシュ」

「はい」


 ユイの差し出した手を、ランシュが握ろうとする。
 ロイドはさりげなく間に入ってそれを阻止しながら、言葉を続けた。