バイナリー・ハート



 一度顔を上げて、ユイの額を叩く。
 視線が交わり、少しの間真顔で見つめ合った。


「あの頃とは違うぞ。二年前よりも、もっとおまえを愛してる」
「うん」


 ゆっくりと顔を近付けると、ユイは少し上向いて目を閉じた。


「だからオレ以外の男を好きだと言うな」


 一瞬クスリと笑ったユイの唇に、ロイドは口づける。
 そして宣言通りに思う存分口づけた後、身体を離した。


「もうひとり家族が増えるぞ」


 唐突に宣言すると、ユイは目を輝かせた。


「それって、もしかして……」
「あぁ。ランシュをオレの養子にする」
「きゃあ。もう、あなたって最高の犯罪者ね!」


 ユイは飛び上がって喜び、ロイドの首に抱きついた。