ランシュの目に涙が滲む。
それにつられたのか、ユイも再び涙を浮かべた。
「ロイド……」
「あーっ、もう! いちいち泣くな。どいつもこいつも!」
ロイドは二人の額を、次々に叩く。
そしてランシュの額をもうひとつ叩いた。
「おまえ、さっきもオレのとこで泣いただろう? 体内の水分タンクが空になるぞ」
「食事の時補充したから大丈夫です」
「ったく」
指先で涙を拭いながら減らず口をたたくランシュを一瞥し、ロイドはユイを問い質した。
「そういえばユイ、どうしてこいつがロボットだと気付いた? 小鳥が攻撃したからか?」