ロイドがそう言うと、ランシュは不敵な笑みを浮かべた。


「わかりませんよ。そんなヘマはしない」


 自信満々で断言するランシュに、ロイドは再び絶句する。
 少ししてロイドは口を開いた。


「……オレに復讐しに来たのか?」
「復讐?」


 ランシュはキョトンと首を傾げた。

 二年前、ロイドを睨んでいた、怒りに満ちた目を思い出す。


「オレに復讐してやると言っただろう」


 二年前、ランシュが最後に行った開発が元で、彼は科学技術局の局員を免職された。