ランシュは職場復帰するために、科学技術局に戻るわけじゃない。
違法なロボットとして、処分されるために戻るのだ。
そう気付いた途端、結衣の目から涙が溢れ出した。
「い……や……」
「どうしたの? ユイ」
ランシュが慌てて、心配そうに顔を覗き込む。
涙で滲んだランシュの姿が、今にも消えてしまいそうな気がして、結衣は彼の首に腕を回し抱きしめた。
「ランシュがいなくなるなんてイヤ」
ランシュはうろたえた様子で、結衣の腕をほどこうとする。
それを阻止するため、結衣は益々しがみついた。
諦めたランシュは、静かに言う。
「落ち着いて、ユイ。局に戻るだけだよ」
「戻ったら、身体を処分されるんでしょう?」



