黙って目を逸らすランシュに、結衣は詰め寄る。
「どうして? ロイドとは仲直りしたんでしょ? 私といるのは、そんなに辛いの?」
「違うよ。ユイと一緒にいるのは辛くない」
ランシュはこちらを向いて、即座に否定した。
「そうじゃなくて、オレ、科学技術局に戻らなきゃならないんだ」
「え?」
自分の不安が取り越し苦労だったと気付き、結衣は拍子抜けする。
少し恥ずかしくて、乾いた笑いを漏らした。
「ははっ。なんだ、そうだったの。早く言ってよ」
「ごめんね。言い出せなくて。短い間だったけど、ユイに出会えて、一緒に暮らせて、楽しかったよ。ありがとう」
ロボットである事はごまかせると、ランシュは言っていた。



