「大丈夫よ。ロイド、このところ毎日遅くまで働いてるから、疲れて熟睡してたはずよ。あの人目が悪いから、睨んでるように見えただけなんじゃないの?」
「そうかな? だったらいいけど」
蒼太は一応納得したらしく、ホッと息をついた。
それにしても夜中の二時まで、一人で何をしていたのだろうと思う。
結衣の部屋にテレビはないし、クランベールではそんな時間には放送自体ないのだ。
ちょっと気になったので訊いてみる。蒼太は平然と答えた。
「ゲーム。ちょっとのめり込んでた」
「ゲーム機持ってきたの?」
「うん。ランシュがいる事知らなかったから、ロイドさんも姉ちゃんも仕事だし、昼間ヒマになると思って」
「もっと有意義なヒマ潰ししなさいよ」
結衣が呆れたように言うと、てっきり反論すると思った蒼太が項垂れた。



