「ご迷惑をおかけしました..」

「本当だ!!まじで大変だったんだからな!!?」


翌日
あれほど飲んだのにケロリとしている中野に少し苛立っている津川がいた

暴れたのは中野なのに!
俺は大変だったのに!
二日酔いにくらいなれよお前!

っとよく分からない理由で切れている
それでもまた、懲りずに飲兵衛に集まっている所からして
2人とも口には出さないが
この飲み会が嫌いではないんだろう


「ほんと、今回は流石に困りましたよ」

店長も便乗して言ってくる
今回、一番の被害者は確実に津川ではなく店長だ
自分の店で暴れられ
挙げ句の果てには寝たもんだから店長が中野を家まで送って行ったのだ
津川はその時車まで運ぶのを手伝っただけだ


「面目ない...」


いつもは元気な中野がシュンっと落ち込んでる様子を見ると
言いたいことは何個でも出てくるはずなのに
何も言えなくなってくる

「ま、まあ、酒もマズくなるし、もうこの話はやめよう」

津川には今の中野を攻めることが出来なかった

「さて飲むぞ!!」

「おう、サンキュ!」


「はぁ...もう、昨日みたいになる程飲ませませんからね?」

呆れ気味だが、これだけで無かったことにしてくれる店長は一番大人で器が広い