芹沢くんの額にタオルを乗せ、軽く汗を拭き取る。 まだ、苦しそうに息をしている。 薬は、あるのかしら… 私は、芹沢くんの部屋を見回してみた。 1LDKの部屋は、モノトーンでまとめられており、綺麗に片付けられている。 デッキの横には、CDが並べられていた。 あっ、私の好きなアーティストだ…とぼんやり考えていた。 ハッ、こんなことしてる場合じゃないわ。薬局に行こう。 慌てて財布だけを持って、部屋を出た。 薬局は、5分位の場所にある。