『健人っ…』 今にも消えてしまいそうな声でそう呼ぶと 凄く不安な顔をしてこちらを見る健人。 そんな健人の表情に私の心が揺れる…。 ダメだ。 今ここで言わなきゃ…。 花火が終わり帰る人で回りが賑わってきた。 そんな回りに負けないような 大きな声で私は健人に思いを伝える… 『健人、大事な話があるの』 「なに?」 『私たち 別れよう…?』