「あのね、金曜日、部活の帰りに………」


私は、全てを話した。



「だから…私……ヒック、」


いつの間にか泣いてしまってた。

佐藤は、そんな私を、優しく抱きしめてくれた。


「辛かったよな…??」


佐藤…あったかいょ。

冷たい私の体に、佐藤の熱が伝ってく。


「辛くなったら俺に頼れよ。いつでもここ、開けてっから。」


自分の胸を叩いて冗談っぽく笑う。


「うんっ、ありがと。」


つられて私も、笑ってしまう。



ありがとう、佐藤のおかげで私、変われそう。




…両親にも、話そうかな。