わかってたのに、なんだろ。



 すごく悔しい。



 つか、悲しい。



「俺的にはさぁ、結構楽しかったんだぜ?恋愛がだるいってことに変わりはねぇけどよ。楽しませてくれてありがとな、奈……美?」




 我慢できなくて、涙がこぼれる。



「お、おい!?何泣いてんだよ!?なんで今、川瀬のことかんが…「サイテー!!」




 私は怒鳴った。




「私のこと友達だって思ってるなら…少しは友達のこと考えたら!?」




 翼が、目を丸くする。