「大丈夫ですってば!」と凪はムキになって叫んだ 「卒業してもさまたここに皆でいつか集まろうぜ」と長水は満面の笑みを見せた 「おう!」と頷く全員 俺は「だな!」と笑った その瞬間暖かい風が吹いた また新しい季節がやってくるんだなって思った 凪に見送られて昇降口の前まで来ると華宮が優しい笑顔で俺達を待っていた 「これからも皆さんよろしくお願いしますね」 「こちらこそ」と俺達は笑いながら答えた まだ蕾のままの桜の木を見て俺はまた満開になったら見に来ようと思った