それを聞いた試合相手で同い年の《御厨 蝶二(ミクリ チョウジ)》は一瞬驚いてから静かに笑みを見せた 「凪だってそのうち伸びるさ!今日はよろしく」 「そうかな?うん、こちらこそよろしく」 僕と御厨は礼をしてから審判の合図と共に次鋒戦が始まった 『泣き虫伊助!あっち行けよ!』 小さい頃から気が弱かった僕はいつも虐められていた それは中学に入ってもずっと続いていつも幼馴染の小牧に助けられていた だから少しは強くなろうと剣道部に思いきって入部したんだ