文目剣術部【参】


湧き上がる歓声をバックに俺は立ち上がった

「長水!」

試合場に入る前に丁嵐に呼ばれた俺は振り向いた

「…見せつけて来いよなお前の馬鹿さ加減」

「…るっせーよバーカ!言われるまでもねぇさ」

初めて俺らは笑顔で見合った

そして俺は竹刀を持って試合場に足を踏み入れた

さて暴れますか!

俺は「始め!」と言う審判の合図で素早く動いた