ついに詠達にとって最後の大会が始まろうとしていた 枳殻剣道部員は静かに武道館を詠と共に見上げた 「あれだけ言った後にまさかとは思わないが緊張してるなんて言わないよな詠?」 応援に来た高笠が黙っている詠に尋ねた 「…まさか」と詠は笑みを見せた 「高笠先輩…俺今日めっちゃ楽しんで来ます!最っ高ってくらい!」 そう言って詠は枳殻剣道部員に振り向いた 「皆今日楽しんで行こうぜ!」