夜明け前



なにこれおもしろーい。


そしてその間も、俺にもたれて三人を冷ややかに見つめる姫。


その威力は大きいようだ。


「…しゅー?…なんでそんなに怒ってるの?なにかした?」


さっくん必死。


…姫と言えば、余計に眉間のシワが寄っている。


わかってねーのかよ、ってところかな。


「お姫様、今度美味いケーキ屋連れてってやるから、機嫌直してくれよ、な?」


要キモーい。要の口からケーキ屋とか引くわー。


「………」


けれども姫はケーキと言う言葉に惹かれたようで、


「…ケーキ屋さん?」


「「「そうそう。ケーキ屋さん」」」


男がハモるなよ。うぇ。


「………、人に見せたくないくらい不細工な私を連れて行っていいの」


お、言うねぇ、姫。


「「「!!」」」


そういうことか!とやっと気付いた三人。


姫にふんわり転がされているのには気付いていない。


お馬鹿ちゃん達。


あれだよなぁ、二人はわかるんだけど、要まで入ってるんだよなぁ。


小動物好きだったっけ?


目に入れても痛くない、おじいちゃん状態。