夜明け前



「…うん。我慢しないで、話すよ。……ありがとう、奏音さん」


「あぁ。………あと、その笑顔は学校に行ったら無防備に見せないように」


「…?……へ?」


「……奏音さん。しゅーはわかってないです」


「……そうか。…そうだよな」


「はい。…なるべく目を離さないよう、努力します」


「…そうだぞ兄貴。目、光らせとけ。…絶対やばいぞ」


「マジで頼む、朔乃。…協力は惜しまない」


「……わかってます。…変な虫は絶対につけませんから」


「………?」


さくも奏音さんも、要さんも、真剣な顔をして話してるから聞くに聞けない。


どういう意味?


全然わからない。


「姫ー?あれはねぇ、可愛い姫をそこらの男に見せたくないっていう馬鹿な男達の単純すぎる作戦会議なんだよ。醜いよねー」


でも姫可愛いからねぇ、心配になるよねー。と、ちーちゃんが説明してくれたのだけれど。


「……ん……?」


見せたくない。……見られたくないって?


私そんなにひどいの。


なに、それ。


……別に美人とか綺麗って、言って欲しいわけじゃない。


自分のことくらいわかってるし。


可愛いってお世辞なことくらいわかってる。


けど、会議までしなくていいじゃんか。