夜明け前



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たくさん泣いてしまったけれど、すっきりして気持ちが落ち着いた。


勝手な思い込みで閉ざしていた心も、勇気を出して開いてみれば、私の曲がった思考を素直にしてくれた。


『伝えないとわからないし、聞かないとわからない』


ちーちゃん、本当にそのとおりだったよ。


楽しそうにじゃれあう男性陣に、話し掛ける。


「………私、転校する。もう一度、頑張ってみる」


「…そうか。応援してるぞ。お姫様。無理はするな?」


最初に言葉をかけてくれたのは、要さん。


「うん、ありがとう」


「姫の制服姿、楽しみにしてるよ。あ、学校で綺麗な先生いたら紹介してね」


「……ちーちゃん」


「…珠花、忘れていいぞ。…俺も応援する。なにか悩みがあればいつでも聞くから、遠慮しなくていい。…家族なんだからな」


優しい、奏音さん。