「ん…」

俺は気が付いたらベッドの上で寝ていた。

「確か…」

「お目覚めか!?」

「んわっ!!」

俺の横には、右手を包帯でぶら下げて座っているミッキーが居た。

「あ!す、すみませ…つっ!!」

俺は起き上がろうとしたが、アバラが痛んで縮こまってしまった。

「気にすんな!カズキはアバラ7本も折れとるらしい…」

な、7本!?
俺はビックリしたが、だがそれは痛みが本当だと物語っていた。

「ミッキー…」

「あん?あんま喋ると身体に響くぞ?」

俺は結局、みんながどうなったのかが気になっていた。

「あの…みんなは?」

ミッキーはそれを聞いて立ち上がって少し身体の位置をずらした。

「みんな気ぃ失っとる!」

「…そっかぁ。」

俺の横には冴島くんが眠っているのを見た。

みんな無事で良かったってのもあったが、俺は冴島くんが眠ってるのを見て、あの闘いが負けだったのだと悟った。

「俺…もっと強くなりたいです…」

俺は上半身を起こしながら俯いて、悔しさで唇を噛み締めていた。

「そういや、さっき渡されたんだけどよ?このフロッピーとか言ったっけか?コイツにみんなの闘いが映ってるらしいから、自分とか他のヤツの闘い見たりしてりゃ強くなれんじゃねぇの!?」

へ?そんな良い物まで準備してくれてるなんて…

流石冴島くん所の施設だよ!!

俺はそれが有るのが嬉しかった。