だが授業中のはずの2,3年の校舎には廊下に出ている人達が目立つ。

「アイツらガン垂れてね?」

「やめなよ?相手は女子じゃん…」

「あん?何か言ったかよ?」

「いや、別に…」

なんなの?2,3年の階って自棄に荒れてない?

「にしても妙だな…」

「どう見ても妙でしょ?」

だってよく見たら、女子ばっかり…

「何かあんのかな?…」

「あ!」

よく見たら2年4組の辺りに集まっている。

「なんか…あるんじゃない?」

「どうもギャルばっかだと居心地悪ぃな…」

「うん…」

俺達は仕方ないからミッキーのいる4組に行くのは辞めようとして、そのまま通り過ぎようとした。

「待ちな?どこの学年だい?」

「は?喧嘩売ってんのか?」

「ルイやめなよ?」

通り過ぎようとしたら女子達が絡んできた。

「コイツもしかして、カズキって奴じゃない?」

「へ?そうだけど?」

相手の集団6人はビックリした顔をして戸惑った。

「どうする?江夏さん呼んでくる!?」

江夏さん?ってどっかで…

「あ!」

教室から赤髪のロングスカートで一際目立つその人が出てきた。

「なんだい?なんかあったの?」

「こいつがカズキらしいよ?」

「ふ~ん…」

その人は顔を近付けて俺をジロジロと見てきた。

な、なんで俺なの?