「いやっ!! 私は翔くんの事、まだ好きだもん」

「俺は……好きなんかじゃ、ないっ!!」



涙がボロボロと溢れた。


「……嘘。だって!」


翔くんと過ごした毎日。

大好きな翔くんの笑顔、声、抱きしめる力や温もり。

あの日、ここで交わしたキスは偽物なんかじゃなかった。