次の日― 美和はいつもの車両から降りてこなかった。 わたし…ついに見捨てられたんだ…。 当たり前かぁ…。 そう思いながら電車に乗った。 その日一日、なんだか間が抜けた感じだった。 その日の夜― プルルルルルルー 母の携帯が鳴り響いた。 「もしもし? えっ…? ・・・・・。 分かった。すぐ行く。」 そう言い母は携帯を切った。