掴み返した腕は燃え尽きた。 その熱に反動してか、さらに多くの手が伸びてきて、憎しみに満ちた紅い瞳が闇の中から睨みつけてくる。 違反でも構わない。 誰に許されなくてもいい。 白にいなくては。 嗚呼でもこれでは引き摺りこまれてしまう。 誰か。 誰か。 誰でもよくないぞ。 助けてくれるなら、どうか__…この夢の果てまで来てほしい。