憧れるけれど経験がないからとにかく疎い。 家族に愛されて育ったアルファには、そんなジンが見ていて痛々しくなる。 親友であり部下であるけれど、どうか家族としてのカテゴリにも入れておいて欲しいと願った。 「今度はもっと、早くに助けに行きます」 「…いや、いい」 「は?」 「あんな夢、二度と見てやるものか」 「………ツン期なう」 ほらまたこうやって強がってしまうから、迷惑ばりに僕は君を助けに行こう。 たとえ君の夢の果てでも。