窓を開けて下を見ると
そこには同じ学校の制服を
着た幼馴染が立っていた。

「寛人(ひろと)!
大声で名前呼ばないでよ」

そう怒鳴り返す。
すると、

「早く行かないと遅刻するぜ」

そう言われて時計を見ると
やば、ゆっくりしてる暇ない!
大急ぎで整えて下へ向かった。

「別に一緒じゃなくて
 いいのに」
「だって母さんが煩くてさ」

2人で並んで高校へ向かう。

「あ、そうだ。
学校では今までみたいに
気安く話しかけないでね」

そう、寛人には
釘を刺しておかなきゃ。