・・・

薬のせいか、

すぐに眠ってしまった恭兄。

・・・

私は恭兄の髪を優しく撫でた。

・・・

恭兄に触れるのは、これが最後。

・・・

明日からは、妹として、

『お兄ちゃん』を、

幸せになるのを見守ってるからね?

・・・

悲しくて、辛くて・・・

涙が止まらない。

・・・

どうして、

あなたは、

私のお兄ちゃんなの?

どうして、

こんなに好きになってしまったの?

・・・

恭兄が目を覚まさないように、

声を出さずに、泣き続けた。