「おいおい、これオンナか?」

「え?でもさっき戦って男追っ払っていましたよ?」
俺もリードもラルフも唖然としていると…。

「彼女は、れっきとした女性ですよ。私は、ロイです。宜しくお願いします。彼女は、シェイです。」

「どこかの、騎士ですか?」
ラルフが尋ねる。

「いいえ。かなりの身分のお嬢様です。」

「え?剣など習わせているのか?」

「はい。護身程度ですが…。」

「ちょっと!!あなた達!!私を置いてお話ですか?気持ち悪い!!」

プラチナブロンドの髪の女が怒っている。

「レイア、仕方ないでしょう。シェイが倒れたのですよ。」

「そんなのどうでもいいわ!!先に私よ。宿に連れて行きなさい!!」

ロイは、ため息をついている。
また、嫌味な女に当たったな…。がっかりする『ヴェル』こと、ガイルズだった。