「じゃあ、また昼休みにな」


そう言ってあたしの頭をぽんぽんする
雷斗くん


寂しいけど…また付き合えたならいい



「あ、わすれもん!」


なにかを忘れたらしく雷斗くんはこっ
ちへ戻ってきた


「苺」


優しくて、低くて、安心する声が耳元
で聞こえた瞬間


あたしと雷斗くんの唇は重なってて…


ああ、この人は…


あたしの彼氏にまたなってくれたんだ
って


涙が出た


「苺…?」


唇を離されたあと、心配そうにあたし
の顔を除く雷斗くん


「やっと戻ってきてくれたって


嬉しく……て…!」


そしたら、彼はフッと笑って屋上から
出ていった