「苺ッ!」


ガラッというドアの開く音と共に桃ち
ゃんが入ってくる


ハァハァ


桃ちゃんの荒い息遣いが聞こえる


あたしなんかのために…


そう思うとまた、涙が溢れた


「苺……」


桃ちゃんの声が聞こえたと同時に、視
界が暗くなり、温もりを感じた


桃ちゃんに抱きしめられてるんだ


「…ウッ…グス…桃…ちゃん…ふぇ…」


「……い…ちっ…ご…」


なんで?


なんで?


なんで桃ちゃんまで泣くの?


「辛かったね……
でもあたしがいるから…」


この言葉の本当の意味がわかるのは…


この1週間後だ…


なんであたしはいつも


人に迷惑をかけてしまうのだろうか…